美容鍼

お肌は表皮・真皮・皮下組織の三層で構成されています。


表皮の役割


表皮の大事な役割は水分保持バリア機能です。

内部の水分が出ていかないよう(蒸発しないよう)にとどめる役割の水分保持
皮膚に触れるもの(外部からの刺激)から体を守るバリア機能
この2つの機能が上手く作用してくれると紫外線など外部からの刺激からお肌を守ってくれます!
うまく機能しないと➡ 乾燥肌・敏感肌

回復…お肌の表皮の入れ替わりのことをターンオーバー(turnover)といいます。
入れ替わりのサイクルはおよそ28日が理想といわれています。ですが年齢を重ねるごとにこのターンオーバーの周期がどんどん長くなっていきます。
30代では45日、40代では60日、50代では75日とこの日数はどんどん長くなっていくのです。


真皮の役割


真皮の役割はお肌のハリや弾力を保つことです。そしてこの層にある毛細血管によって栄養と酸素を皮膚のすみずみまで届けることです。
真皮内には線維芽細胞という細胞があります。
この細胞はコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸といった「肌のハリ成分」を作ってくれていますが紫外線や活性酸素・加齢などでその働きが低下していきます。

回復…驚くことにダメージをうけた真皮層の回復には4~6もの長い時間がかかってしまいます。ゆっくりと回復していきますがその間にもエイジング(aging)は進んでいきますさらに40代を過ぎてからは「肌のハリ成分」が産生されにくくなりお肌を守る役目の細胞も元気を失ってたるみの原因になります。


皮下組織の役割


皮下組織はクッションの役割をして外部からの刺激や衝撃をやわらげ、熱を伝えにくいという性質から断熱・保温の働きをします。エネルギーを蓄えるといった作用もあります。
さらに上の層の真皮へと栄養を送り込み老廃物を運びだしています。

 


美容鍼の効果


美容鍼は「切らない整形」といわれるほど効果の高いものとして認知されつつあります。そのメカニズムはどういったものでしょうか。

人間のからだには異物が入ったときに活躍するたくさんの細胞が存在します。異物が入ると、この細胞たちをたくさん運ぶために血管が大きく拡がります。血管が拡がることにより栄養が集中します。この過程で古くなった細胞を置き換える線維芽細胞が「肌のハリ成分」を産生するのです。

この異物の役割をするのが鍼です。人間の体は感染せずシャープに切れたものに関しては治癒までの期間がとても短いです。特に非常に清潔な環境であった場合ほとんど傷あとが残りません。これが一次治癒というもので当院では日本製の完全滅菌消毒された鍼(ディスポーザブル鍼)を使いこの治癒過程を応用して施術していきます。

100の鍼を使用!

当院では気になるポイントもお顔全体もすべてをカバーできるようにおよそ100もの鍼を使用します。
たくさんの鍼を使用することで組織を活性化させターンオーバーの期間を短くしていきます。
鍼の効果は残念ながら一度の施術では長く持ちません。継続的な刺激によりその効果の持続期間も長くなっていきます。

継続的な効果を発揮するため最初の4回は一週間に1度、それ以降は効果の持続のため月に1度のペースをお勧めいたします

 

特殊な微弱パルスによる施術

人体は電気信号と科学物質(神経伝達物質)でコントロールされています。カラダの中のイオンの変換によって微量な電気を生み出し筋肉を動かしています。

当院で使用される特殊な微弱パルスは意図的にその効果を作り出し細胞を活性化させます。電流を流すことにより自分では動かせていない筋肉を刺激、表情筋のこりをとり去ることにより老廃物を強制的に流すことができます。

コリやリンパを流すことにより相乗効果を生みだす!!

お顔の筋肉は頭・首肩・デコルテなどのこり・リンパの滞りの影響をかなり受けます。
筋肉は同じ場所で動いているわけではなく互いに離れたところで支点・作用点といった関係で伸び縮みしています。
お顔の筋肉も例外ではなく頭や首デコルテまわりなどに付きその場所のながれが悪くなると影響を強く受けます。

当院ではそういったお顔以外の部分のケアも含めた総合美容の観点から施術をおすすめしています。
経絡に沿ってリンパの流れをよくしていく「経絡リンパコース」や「全身コース」などもご用意いたしております。
美容鍼だけの施術よりもお顔の美容効果が長期間保つことができます。

内出血

通常、元気な血管の壁には弾力があり異物である鍼が身体に入ると血管のほうが避けてくれます。ところが血流の悪いところは血管の弾力性が弱くなっており鍼を避けきれず傷ついてしまうことがあります。
血管は太いものから細いものまで、身体中を網の目のように広がっています。特にお顔にはたくさんの毛細血管があり身体に比べ出血・内出血の可能性が高くなっています。表面の出血にはすぐに対応できますが深部までアプローチした際、まれに施術後や翌日以降に内出血が出てくることがあります。

また糖尿病・高血圧・高脂血症などの持病、血液凝固剤薬など血をサラサラにする薬の服用されている方、疲労やストレス、ダイエットなど胃腸のはたらきが低下されている方なども内出血を起こしやすいと考えられます。

内出血は悪いことばかりではありません。
内出血が起きた場所は皮膚の組織が修復され、新しい肌へと生まれ変わっていきます。内出血は、身体の状態をよくするための自然な作用であり、内出血が治る過程で身体の悪い部分も一緒に改善されていくと考えられているのです。
当院ではたくさんの鍼を使用し電気をながすという施術の性質上、どうしても内出血のリスクは避けられないものとご理解ください。

料金(約40分)  ¥6300